11月29日(火曜日)
自身の処方薬を受け取りに薬局へ出向いた際に、懐かしいお客様と再会いたしました。
目と鼻の先にお住まいでありながら、もう10年近くお目に係っていませんでした。
もしかしたら、転居されたのかしら?と時々そのお宅の前を通りながら思い出していた方です。
ひとしきり、懐かしい昔話に話がはずみました。
当時、中学受験で大変だったお嬢様の様子を伺ったら、結婚してお子様が生まれたとの事。
『おじいちゃんはお宅のお世話になって、少し楽が出来るかと思ったら、今度は孫の世話』と笑っておられましたが、人様の生活の変化を伺うと、ずいぶん時間が経っている事を実感します。
ただ、薬局にお越しになると言う事は、お薬が必要だと言う事です。
子育て、介護、お孫さんのお世話・・・・。
お仕事はしばらく前に辞めたそうですが、次々と自分の事を後回しにしなければいけない事情が覆いかぶさっている事がお話から伝わってきます。
はつらつとした姿は昔と変わっていませんでしたが、そろそろご自身の体調管理が必要になって来たようですので、どうかお薬が増えない様に・・・と日常生活で工夫出来る事、自覚症状が無いだけに忘れがちなポイントをお伝えしてお別れしました。
5分、10分の間薬局に滞在するとこの様な場面が時々あります。
そんな時に少しでもお話ができて、何となく困りごとを伺いながら、頭の中をフル回転させながらお役に立てるヒントを探します。
そのやりとりこそが、共感する事の様に思います。
ヒロ薬品が薬局の本店しか無かった時代はそこで最大のパフォーマンスを発揮する事が出来ました。ですからいまだにお客様のお顔とお名前が一致するのだと思います。
今は、もっと多くの方々に多様なサービスをご提供できるまでになりましたが、直接的なお客様との関わりが減ったのは、少し寂しい気がいたします。