12月10日(火曜日)
一週間前に渋澤栄一氏の玄孫(お孫さんのお孫さん)にあたる健氏の講演を拝聴する機会がありました。
ご自身にとっては、お爺ちゃんのお爺ちゃんに当たる栄一氏が残した足跡を現代に生きるわたくし共に判りやすく解説して下さいました。
当時、500もの会社や大学の創立し、社会貢献活動に尽力し書ききれないほどの功績を残された方で2024年には一万円札のお顔になられる方です。
その思想の原点は『論理的合理主義』であって、合理的な経営こそが幸福を継続させるものだという信念を貫きました。
『正しい道理の富でなければ、永続出来ない』
いつの世にも利己主義はあった訳ですが、利他の志をこの言葉から感じる事が出来ます。
正しい道理・・・・当たり前ですが、これが本当に大事です。
目先の利益や損得に目がくらんでしまうと、道理から外れている事にすら気づかなくなります。
わたくしも、常日頃から正しい仕事をして、堂々と報酬を受ける事を唱えていますが、どうしても成績(売上)を上げる事だけに意識が向いてしまうと、ビックリするような考えや判断が見え隠れするので、タイミングよく『チョッと待った!』を掛ける必要があります。
『正しい道理』について理解して貰う事がどれだけ大事か?と痛感しています。
自分にとっての道理を優先すると仕事がチグハグニなって来ます。
健氏は『ベクトルが合っていれば仕事や成果は足し算も掛け算も出来る様になる』と話して下さいました。
そして、事業を成功させる要素として
共感
+
共助
×
共創
このことが出来ると今日よりももっと良い明日を築く事が出来ると教えて下さいました。
共に感じ、互いに助け合い、共に創造する。
何だか、『地域包括ケアシステム』の理念にソックリ!
今も昔も、人間の幸福の原点はそこにあると言う事でしょうか。
講演の半ば、AIと人間力の違いについて話されました。
AIはデータを読み取ったらそれを忘れないで蓄積されて学習する。
データーが全てなので、ごく近い未来しか予測する事は出来ない。
遠い先・・・・情報が無い先の事は見えない。
人間は記憶力はAIに適わないが、イマジネーション力という素晴らしい能力を持っている。
想像する力があるから、不安を抱える事がある。
しかし、逆に希望を持つことも出来る。これは人間にしか出来ない事です。
想像できるから創造が出来る。
仕事の基本でもあります。