12月19日(木曜日)
この時期は日が落ちるのが早く、夜が長いので街のイルミネーションが美しく映えます✨
Christmasまでは特別中の特別です✨
25年以上前に、環境問題に取り組んでいた学者さんの講演を聞きに行った際に、『私は夜景が嫌いです。夜景を見る度にあの熱量でどれだけ地球に変化がおこるのかと思うとウットリしてはいられないのです・・・・」と仰った事がずっと頭の片隅に残っています。
その後、大手電機メーカーが次々と白熱電球や蛍光灯の製造を中止し、この数年のLEDの進化と完全スイッチへの加速は進むばかりです。
表参道の街路樹をはじめ、イルミネーションの見所になっている地域では樹木への悪影響を指摘され一時は飾りを中止した事もありましたが、LED電球に変える事で色々な事が解決しました。
それでも、キラキラしている華やかな夜景を見ると、罪悪感がウッスラ蘇って来ます。
と同時に、講演会の最後に流れてきた音楽、シベリウスの『フィンランディア』のメロディが頭の中に流れてきます。
この曲はフィンランドに対する愛国心を描いた曲です。
確か、最後にこの曲をお聴きくださいと説明があったはずですが、そこは健忘しています。
日本の行く末を案じ、危機感を抱いていた講師の『愛国心』がこの曲を選ばせたのかどうかはもう知る由もありません。
12月に入ってからも一日ごとに10度以上も寒暖差がある今日この頃。
残念ながらあの時の先生の危惧はその通りになってしましました。
一方で、大震災があった後、街中の看板が照度を落とし、スーパーも百貨店も薄暗かった時、言いようのない心細さを感じたのも事実で、明るい照明がどれだけ人を励ますのかを知りました。
必要が無い事に大事なエネルギーを使うのは考えものですが、夜道を安心して歩ける事、街が健全である事を知らせてくれる明かりは人々の生活に不可欠だと思います。