2月7日(金曜日)
各部署によって朝礼の方法が異なります。
ある部署では、毎朝発声練習をしています。
久しぶりにその場面に居合わせたので、少し様子を眺めていましたが、ほぼ全員が手元の手帳を眺め、声だけ出しているので、思わず笑ってしまいました。
そもそも、発声練習を朝礼で取り入れたのには理由があるのですが、その事がすっかり抜け落ちて、念仏を唱えている様な姿になっていたからです。
多くの会社で理念やクレドの唱和をしていると思いますが、毎日の事になると一々感情を込めてという訳にはいかなくなると思います。
今朝の一場面も同じことだとは思いましたが、見てしまったからには、笑ってしまったからにはその理由を本人たちに伝えないと申し訳ありません。
挨拶は誰の為に、何の為に行うのか?
口先だけでも音、声は出せますが、表情が伴わない挨拶ほど気持ち悪いものはありません。
表情筋を豊かに使って出す声は本当に響きます。伝わります。
音(声)の大小ではないのだと言う事を伝えました。
コミュニケーションの基本である発声は意外に奥深いのです。
何年か前に、フリーアナウンサーに話し方、声の出し方をアドバイス頂いた事がありました。
まずは、しっかり立つ事。
次におヘソの下に重心を定め、肩の力を抜いて、伝えたい人に目線を向けて声を出す準備をする事を教わりました。
人に向かってにこやかに挨拶するのが苦手だという人が沢山いますが、挨拶を受ける人には関係ない事です。
挨拶の一言で第一印象が決まるのですから、苦手で済む訳が無いのですね。
朝礼でお互いの素性や性格が分かっている仲間たちと安心できる場で、何回も練習して上手になれば良いのです。
せっかく、毎日行っているのだから、もっと効果的にした方がイイのに・・・と感じた朝でした。