4月3日(金曜日)
今年は医療保険の改正の年。
改正とは正しく改めることですが、誰の為に、何が正しく、何がそうでないのかがよく解りません。
そうは言っても、仕事は待ってはくれません。
薬局ではジェネリック医薬品の使用率をグングン上げないと、去年と同じレベルでは確実に前年割れになってしまうという厳しい『改定』となりました。
これは先より分かっていた事ですが、努力はすれど薬局の努力だけで達成出来る事、出来ない事が明確になっています。
調剤薬局は専門職のスキル云々以前に、医師の処方があって初めて『業』として成り立つという設計になっています。
全ては患者様が自分が受ける医療を選択できるはずですが、その部分も微妙に怪しいのが現状です。
『安かろう・悪かろう・・・』の嫌なイメージが未だに付きまとっているのも事実です。
先月の全体MTGでジェネリックの推奨についてロールプレイをして分かった事ですが、社内でも薬局以外の者達が意外に保守的である事を知り、この意識がどこから来るものなのか?これをどうにか変化させられるのものかと未だに考え中です。
同じ会社の人達に支持されなくて、お客様に共感されるのか?同意を得られるのか?
それぞれの努力が有効に伝わり、お互いの利益に繋がる様な仕事にしていかなければなりません。
美味しいと評判が立てば、お客様は集まりお店に行列ができます。
トイレットペーパーや野菜が安い!と聞けば遠くからも人を呼べます。
ドラッグに陳列しているサプリメントや栄養剤、目薬も他店と比較して安ければ『得した』と思うのになぜか保険調剤の医薬品は、安いというフレーズでは心が動かない様です。
笑いたい人には思い切り面白いネタを提供し、泣きたい人には涙を流せる作品を提供する。
感動は人それぞれです。
命や健康に直結する医薬品。しかも医師に選んで頂いたという付加価値があります。
この付加価値を上回る更なる付加価値を提供できる薬局しか生き延びていかれないという事です。
その方が大事にしている事は何か?
薬だけでなく、全ての行為の基本が一人一人の価値観です。
こちら側の都合を一方的に話すだけでは人様の心は動きません。
お薬も人によるサービスも同意あっての事です。手段の説明や説得だけでは上手くいきません。
『あなたの言う事なら信じてみましょう』という関係性があってこそ受容の可能性を広げるものだと思います。