6月15日(火曜日)
先日甥の結婚祝いの為に祝儀袋を買いました。
袋より中身が重要だとは解りつつ、一応いい大人が祝い事に相応しいものを選びたくて専門店に足を運びました。
いつもは外国人のお客様で店内はすれ違う事も大変だったのに、とても空いていて、それはそれで何となく寂しい気がしました。
祝儀、不祝儀の際に一般常識やマナーを守る事には気を付けています。
時に結婚式の受付でコンビニで買ったまま、ビニール袋をゴソゴソとさせている方にはちょっとびっくりしますが、係の方のお話ではそう珍しくはない様です。
お祝いは紅白の袋に入れる事が当たり前に思っていましたが、先日封筒に現金を入れて普通郵便で送られてきたので、素直にお礼が言えなかった・・・という記事を読んだ際に、上には上がいるものだと思いました。
お祝いする気があってお金を送る。ただ現金書留ではなく、普通郵便というのも、何となく大事に思われている感が伝わり難いかな?tp思います。
そこに悪気が無いとしても、それぞれの価値観の相違が解かりやすく浮上していて、きっと他の事にも通じるものがあるのだろうと思いました。
何に価値を感じているのかをお互いに知らないと、残念な事が起こります。
数年前に趣味の仲間とオフ会をした時、心根の優しい監事さんがお部屋を予約し、お料理もそつなく注文して下さっていました。
私は時間通りに到着し、既に集まっている方々とビールを頼む事を決めていました。
そこに仲良しの二人組が『少し遅れます』「と連絡を入れてきたので、予約の時間が過ぎていた事もあり先に始めましょうという監事の言葉で4人でビールを頼みました。
ところがビールが運ばれてきたと同時に二人が到着したので、乾杯はお預け状態となりました。
遅れてきた二人はお酒が飲めないので、ソフトドリンクの選択を楽しそうに悩んでいて、一向にオーダーが決まりません。
私は、段々消えゆくビールの泡をむなしく眺めながら、『ここは温かいお茶だとポットで来るのでたっぷり飲めますヨ』と決めることのお手伝いをしたのですが、『それはお得ですね。でもやっぱり冷たいのがいいかなア』と更に悩み続け、完全に4人のビールの泡が消えた頃にオーダーが決まりました。
私以外の3名の男性は本当に紳士的な態度で嫌な顔をせず、皆さんとの再開を懐かしんでいました。そういう態度を拝見すると、自分の小ささに気付き、恥ずかしくなるのですが・・・・。
お酒を召し上がらない方にはビールの泡など知った事では無いのでしょうが、私は泡の消失=時間の浪費と紐づけるので、イライラするのだとハッキリ自覚しています。
私の尊敬する経営者が『オーダーで悩む時間を積み重ねると他に一仕事出来る』と仰ったのが20数年経っても心に残り、それが実践として身についています。
そうは言っても仕事以外の方と友好を深める時にそれを押しつける事はしませんが、気づいてみると即決するタイプの方とは長くお付き合いが続いていますが、毎回メニューで悩んでいる方とは徐々に疎遠になっています。
プライベートではそれで良いのかも知れませんが、仕事では個人の価値観を優先しているととんでもない事が起こります。
会社としての価値観の共有、社会貢献に対する価値化の共有は言うほどたやすくはありません。
毎日それを実感しています。